『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』に日野宿発見隊の取り組みが紹介されました。
平成24(2012)年12月に刊行された『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』(陣内秀信・三浦展編著)に、日野宿発見隊の取り組みが次のように紹介されています。
第五章 日野 「用水路を軸とした農村、宿場から鉄道中心のベッドタウンへ」のなかで、
「日野駅周辺には、市街化が進む以前の様子を伝える仕掛けとして、「まちかど写真館 inひの」と呼ばれる展示が行われている。道を歩くと、その場所と同じアングルで撮影された古写真のパネルが住宅の塀やフェンスに飾られ、道行く人々を立ち止まらせている。2006年に結成された「日野宿発見隊」の人たちが日野宿の歩みを残そうと始めたものである。実は、昔から日野駅周辺では、数多くの写真が撮影されていた歴史がある。昭和初期にフィルムを製造する六桜社(現コニカミノルタ)が台地上に建設され、日野宿の人たちもその工場で働いていたのだ。その人たちが撮影した写真が貴重な財産として今も残されている。写真には一帯に広がる田園の風景や用水が暗渠となる以前の人々の暮らし、お祭りの様子など、ひと昔前の生活を今に伝えている。」(石渡雄士述)
なお、北原の松本保さん宅前に展示中の様子を撮った写真も同時に掲載されています。