【終了】第5回日野宿子ども発見隊「日野の用水であそぼう!」(第34弾)
開催日 | 平成23(2011)年7月30日(土) 午前9時30分-12時 |
会場 | 新東光寺地区センター前の日野用水と田んぼにて |
講師 | 鶴田大三郎さん 谷享司さん 井上博司さん |
参加者 | 子ども16名 保護者10名 スタッフ13名 計39名 |
当日配布した資料 | 日野用水とオオシロカゲロウ.pdf 日野用水と生き物.pdf |
朝目覚めたときには雨音が聞かれ、開催取り止めかと危ぶまれましたが、8時ごろには雨もあがり、午前中は何とか持ちそうという天気予報を信じ、開催を決定しました。
各参加希望者宅に電話を入れあと、網などの用具類を車に乗せて現地へ出発。
戸向クリーニング店で新東光寺地区センターの鍵を借りたのち、本日の案内人鶴田さんたちとレクチャー用の器具の準備にかかりました。
ほどなくして、あいにくの空模様にもかかわらず、参加を希望したほとんどの子どもたちが来てくれました。
開催挨拶のあと、早速、谷班、井上班、鶴田班の3グループに別れて、田んぼのなかの用水や東光寺用水に入り生き物探しにかかりました。
1時間ほど魚とりを楽しんだあと、新東光寺地区センターに戻り、冷えたオレンジを食べました。
そとあと、鶴田先生から、捕まえた魚など水生生物についての説明をしてもらいました。
今回は鶴田先生も驚くほどたくさんの魚を捕まえました。
先週浅川で同様のイベントを行ったときはほとんど魚がいなかったそうです。
鶴田先生によれば、
今回見つけた生き物は
魚
オイカワ、カワムツ、タモロコ、ムギツク、コイ、フナ、カマツカ、ギバチ、トウヨシノボリ
ドジョウ 雑魚多数
10種の魚が見つかりました。なかでも1.5cm程のギバチ1匹とヨシノボリ3匹の
雑魚および抱卵中のメスが収集できたことです。このことは、日野用水の中で
産卵、成長が行われた可能性を含んでおり、日野用水のすばらしさを実証する
ものだからです。(上流の用水取り入れ口からの流入や下流からの遡上の可能
性も依然残っていますが......)
水生昆虫(幼虫)
ヒゲナガカワトビケラ、シマトビケラの1種、ニンギョウトビケラの1種(トビケラ目)
オオシロカゲロウ、シロタニガワカゲロウ(カゲロウ目の仲間)
コオニヤンマ、オナガサナエ、ホンサナエ(流水にすむサナエトンボ科の仲間)
ハグロトンボ(流水にすむカワトンボ科の仲間)
シオカラトンボ(止水にすむトンボ科の仲間)
ヒラタドロムシ(甲虫の仲間)
その他
カワニナ、タイワンシジミ(貝)
トウキョウダルマガエル(アマガエル科)、ニホンアマガエル(アマガエル科)
特別参考出品としてカメラマンの井上博司さんが多摩川で捕獲したモクズガニ、
夜行性のため今回は用水で採集できませんでしたが、この用水で過去に何度か
確認しています。特記すべきことは、他の生き物をたくさん食べるトンボの幼虫も
多く生息していることです。このことは餌となるさまざまな生き物がこの用水には
多く生息していることを示しているからです。
説明のあと、家で飼えそうな魚は各自持ち帰り、それ以外は用水に放しました。
下の写真は井上さんが多摩川でカニかごという仕掛けで捕まえた2匹のモクズカニのうちの
1匹をうれしそうに持つ還暦を迎えたばかりの渡辺館長です。
かく言う報告者も初めて見るモクズガニに興奮気味でした。
もちろんこのモクズガニは渡辺館長が食べずに、井上さんが持ち帰りました。
さて、4回目となったこのイベントですが、いつも多くの子どもたちが参加してくれうれしい限りです。こうして楽しめるのも身近に素敵な自然が残されているからこそ。
これからも子どもと大人がいっしょに遊べるこの空間を大切に守っていきたいものです。
なお、当日は日野ケーブルテレビの取材がありました。
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開催案内
第4回日野宿子ども発見隊「日野の用水であそぼう」(第34弾)を下記のように開催します。
ただ今、参加者を募集中です。
開催日 | 平成23(2011)年 |
会 場 | 新東光寺地区センター前の日野用水と田んぼにて |
対 象 | 小学生以上(先着20名) |
持ち物 | ぬれてもよい服、くつ(サンダル、長靴など)タオル、すいとう |
*参加費は無料です。アミとバケツは図書館で用意します。 | |
*申し込みは7月29日(金)までに日野図書館まで 電話 042-584-0467 または メールにて |