【終了】日野宿こども発見隊(日野宿発見隊第1弾)
実施日 | 平成18(2006)年8月26日(土) 午前9時から午後3時 |
参加者数 | こども28名 大人22名 計50名 |
会場 | 中央公民館および町の中 |
案内人 | 鹿野洋さん、加地勝さん、谷享司さん |
- 渡辺分館長より開催挨拶
- 谷享司さんのお話
谷享司さんは生まれも育ちも日野育ち。根っからの日野っ子だそうです。今日は自分たちの住んでいる町をゆくり歩いて、いつもは気付かずに通り過ぎているかもしれない、そういうものをたくさん発見しよう! 子どものころ谷さんが一小の体育館工事のときに見つけたという土器をみせてくれました。この土器との出合いから、谷さんはその後、歴史にとても興味をもつようになったそうです。
- 鹿野班、加地班、谷班の3班に分かれて出発前の注意事項の確認後、「日野宿こども発見隊」、いざ出発!
- 昼ごはんはカレーライス
中央公民館にもどって、地元商店会の床屋さんの滝本さんや自転車屋さんの猪鼻さん、そして酒屋さんの中島さんたちが用意してくれたカレーライスをみんなでいっしょに食べました。
- 今尾恵介さんのお話し
昼ごはんの後、地図博士の今尾さんのお話しをききました。今尾さんは日野市にお住まいで、お子さんが一小に通っているそうです。小さいときから地図が大好きで、時刻表片手に日本ばかりでなく世界中を旅して、地図にまつわるすばらしい本をたくさん出版されています。そんな今尾さんから、みんなも自分たちの住んでいるこの日野のまちの身近な地図を作ってみよう、とお話しがありました。会場にも図書館でもっている本を展示し、みんなにみてもらいました。
- 今尾さんの本から3冊紹介します。
『地図の遊び方』 けやき出版(1994年)
『多摩川絵図 今昔~源流から河口まで』今尾恵介/解説 けやき出版(2001年) - 各班からの発表
各班で撮影した写真をプロジェクターで映しながら、街で見つけたお地蔵さんや古い井戸や建物や土器のかけらなど、それぞれ発表しました。 発見隊の記録文を作成 この後、ひとりひとり、発見隊の記録を絵日記風にまとめました。 - 日野宿こども発見隊写真展
平成19(2007)年9月9日から現在も、日野図書館2階で「日野宿こども発見隊写真展」を開催しています。各班ごとに発見したものの写真のほか、当日まとめてもらった記録文の中から一部を展示しています。来館される方々が足を止めじっと見入っている姿をよく見かけます。
特徴的こと
- 計画段階から市民と一緒に相談してきた。
- 日野宿再生という町おこし事業として位置付けたので、商店会やご近所の協力を得た。
- 立ち寄ったお地蔵さんのある家ではあらかじめ資料を用意し説明してくれた。
町の中からの参加があった。 - 学校(一小・仲田小)・児童館・学童クラブ(東光寺・一小・ふたば)との取り組み。
それぞれが参加者を募り、とりまとめてもらった。
当初、学童クラブは弁当持ちでお金が必要なことには参加できないと断られた。 - 自治会掲示板25箇所にポスター貼り
当日の様子
- 9:00 谷さんのお話 「一小グランドで縄文土器のカケラを発見したのが原点だった」とそのカケラを持参しての話でした。
- 9:30 日野宿を3班に分かれて、それぞれの講師について出発 講師谷享司さん、加地勝さん・鹿野さん・フリーで井上博司さん(4名の中心スタッフ)
- 10:00 一小・東光寺学童クラブと合流
- 11:00 商店会と長寿庵の協力で食事の用意
- 12:00 午前で学童クラブ一部は帰り、ほかは公民館で食事
- 1:00 各班で写したデジカメをパソコンからプロジェクターで拡大し、各班の発表。
- 2:00 今尾さんのお話「自分流の地図を作る楽しみ」 今尾さんの本を みてもらう。
- 2:30 ノートのまとめと感想
- 3:00 一小校長先生のあいさつで終わりになりました。
子どもの感想
- たのしかった。今度はいつ。
- お地蔵さんなど知らないことがいっぱいあった。
- 虫をつかまえてよかった。
- 勉強になった。
- 中村さんの家の井戸がすごかった。
おとなの感想
- 中身の充実した行事だった。
- 人向けのを別にやって欲しい。
- 低学年にはむずかしかったのでは
- 商店会では以前やっていた夏まつりも中止になった。ぜひ毎年、一緒に取り組みたい。
- これを見本にして全部の図書館で取り組んだらよいのでは 近所の人
- ぜひ定期的に、できれば毎月に取り組んでもらいたい 商店の人
このあと、感想や写真を地図にはりつけ、日野図書館内で展示予定 全体を通しての評価
- 町おこしの一環として、町の人、商店会、日野の歴史と民俗の会などたくさんの参加をもらったことは大きな一歩になった。
- 学校・学童クラブ・児童館の協力が大きな力を発揮した。
- 図書館が町の中で大切にされている。図書館と町の人が共同できる場を実践できた。
- 図書館の本を使っての学習会が、図書館の利用にさらにつながった。
今後の課題
- 小学校4年生以上は図書館に来る割合が少ない。 忙しい生活実態
- 他課との連携。特に公民館事業との関係。
- 日野宿再生事業との連携。
- 町の人とのつながりをさらに深める。
- こども向けには自然発見隊みたいなものがよいか、虫などをみつけ本で調べる。検討してもいいか。
- 地図作りまで、定期的に継続し、参加者を増やしていく必要。
チラシ
路上観察からみえる日野宿をみつけよう! 平成18年6月21日
日野市立日野図書館では、昨年リニューアルして新選組・日野宿コーナーを設けこの地域のことがわかる本を取り揃えてまいりました。日野図書館のあった場所はもともと高札場であったことからして、日野宿再生のまちおこしに少しでも役立つよう、下記のようなこども向けの行事を1日夏休みに企画してみました。
先生方にはお忙しい折お手数をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
1. 名称 | 「日野宿こども発見隊」 |
2. 目的 | 日野宿の町歩きをして、古いもの、不思議なもの、おもしろそうなものを発見し町の歴史を学びます。 |
3. 対象 | 一小・仲田小の4年生から6年生 先着20名と付き添いのできる大人の方 |
4. 日時 | 8月26日(土) 午前9時から午後3時 |
5. 場所 | 9:00 公民館集合 班に分かれ町歩き 12:00 昼食(用意します) 公民館 1:00 学習および地図へ落とす作業 公民館 3:00 解散 |
6. 参加費 | 一人500円(保険・昼食代) |
7. 持ち物 | 筆記具・歩きやすい靴・服装 |
8. 申し込み | 8月15日から22日まで日野図書館まで電話または来館 参加費500円は22日まで日野図書館へ |