「夏休み!親子で調べよう日野用水」(第112弾)を開催しました。

令和6(2024)年7月20日(土)の午前中、新東光寺地区センター前の日野用水で第22回日野宿子ども発見隊「夏休み!親子で調べよう日野用水」を開催しました。

連日の酷暑で、数年前の開催断念の記憶が過りましたが、幸運にも何とか無事開催できたことにまず感謝したいと思います。

参加者は、児童が9名、保護者が8名、日野宿発見隊メンバーが8名、事務局が3名、計28名でした。

受付を済ませた子どもたちを待っていたのは、井上カメラマンが自宅で飼っているというクサガメの「タタ」でした。年齢は家に来てからもう25年くらい、大きさは長さが1.7倍くらいになっているので、40年は生きているのではということです。「タタ」を持たせてもらってその重さを感じたり、ひっくり返った状態からどうやって起き上がるのかを観察したりと、始まる前の楽しいふれあいショーとなりました。

9時半からの受付時にはもうかなり暑くなってしまい、オリエンテーションは藤棚の下で行いました。

昨年はカブトムシでしたが、今回は井上さんが自宅で飼っているカメ(雌)をもってきてくれました!
来年は何を持ってきて来るでしょう?
暑いので藤棚の下でオリエンテーション

オリエンテーションが済んで、いよいよ井上班、清水斑の2班に分かれて早速用水のなかに入り親子で思い思いに生き物探しにかかりました。

最初に男の子が捕まえたのがカワムツでした。お母さんといっしょに参加してくれた彼はかなりの生き物通らしく「これ、カワムツだよ」とこともなげに魚の名前を口にしました。

男の子が早速捕まえたのはカワムツでした
オイカワ

水嵩が少なくなかなか生き物がみつからず苦戦はしたものの、1時間弱取り組んだあと桜の木陰の下に集まり、捕まえた魚たちを水槽に移して、次は井上さんから捕った生き物についてのレクチャーに入りました。

説明中も好奇心旺盛の子どもたちからいろいろ質問が飛び交い、そばで聞いている保護者の皆さんたちにも笑顔が浮かんでいました。

今回捕まえた用水の生き物は

 カワムツ ・カマツカ ・オイカワ・ブラックバス・ザリガニ ・ヤゴ ・ヌマエビ ・ハグロトンボ

井上さんのレクチャーのあとは、地区センターに入り冷たいキャンディーを食べてしばらく涼をとりました。

このあと、日野図書館(事務局)職員からザリガニの本の読み聞かせと用水の生き物に関する本の紹介がありましたが、子どもたちの反応のよさに読み手の職員も大変喜んでいました。なお、お土産は缶バッジでした。

用水の生き物についての読み聞かせ

日野のお宝である日野用水を子どもたちと一緒に遊んで学ぼうと、平成19(2007)年8月4日(土)に初めて開催して以来、17年が経ちましたが、確かにとれる魚などの生き物の数がかなり減ってきているように思えます。

また、用水前の田んぼは数年前から作られていません。最初のころは青々と育った稲田の畦道に入らせてもらい、そこでも小魚を取ることができましたが、今はそれも懐かしい思い出のひとつになってしまいました。

とはいうものの、こうして今年も日野用水で生き物観察が実施できたのも、日野用水を私たち日野市民のお宝として守ろうとする多くの人たちの支えがあるからに違いありません。どうかこの子どもたちが成長し次の世代になってもこのお宝を大事にしていってもらいたいですね。

参加した皆さん、スタッフの皆さん、暑い中本当にお疲れさまでした。
なお、今回紹介した本を日野図書館で展示中です。どうぞお借りください。
また、開催にあたり、今年も日野市郷土資料館から網など一式をお借りしました。この場をお借りして御礼申し上げます。