まちかど写真館 in ひの - 日野宿 -(第10弾)
会 期 | 平成20(2008)年5月3日(土)から9月15日(木) |
展示場所 | 日野駅から甲州街道沿いに約600メートル、川崎街道入口までの街道沿い |
このイベントは、日野宿発見隊が平成20(2008)年5月3日(土)から、当初予定の6月末までの会期を大幅に延長し、八坂神社のお祭りの9月15日(木)まで開催したものです。
集められた約50年前の写真を当時の撮影地点と同じ場所に展示して、その移り変わりを見比べてもらうという趣向でした。
日野駅から甲州街道沿いに約600メートル、川崎街道入口までの街道沿いの商店や家々の軒下に全部で33点展示しました。雨に濡れても大丈夫なように金属性のパネルに防水プリントを貼り、まちかどに出したのです。
昭和の町並みをゆっくり散策しながら、多くの人に見てもらうことが出来ました。
下の写真(ポスターとしても使用)と絵地図は開催期間中に配布したチラシの両面です。表面には戸高要さん撮影の昭和37(1962)年頃の日野用水付近の写真を、また裏面には今尾恵介さん制作の日野宿の絵地図を使わせていただきました。さらにこれを拡大パネル化し日野駅前に高さ2メートルの日野宿案内板として掲示しました。期間中はたくさんの方がこのチラシを片手にまちを散策する光景に出合うこととなったのです。
今尾恵介氏プロフィール
昭和34(1959)年横浜生まれ。
現在日野市万願寺在住中学生の頃から国土地理院発行の地形図や時刻表を眺めるのが趣味だった。
音楽出版社勤務を経て、平成3(1991)年にフリーランサーとして独立。旅行ガイドブック等へのイラスト マップ作成、地図・旅行関係の雑誌への連載をスタート。以後、地図・地名・鉄道関係の単行本の執筆 を精力的に手がける。
著書に 「地図から消えた地名」「多摩の鉄道沿線」「住所と地名の大研究」など多数。
(財)日本地図センター客員研究員・関東学院大学非常勤講師
また、6月7日には展示した写真の見学ツアーを開催しました。当日は北原在住の松本保さんや横町在住の安西清さんに案内していただきました。このときの様子を記録した『まちかど写真館inひのツアー』を刊行しておりますので、『写真集まちかど写真館inひの』とあわせてご覧いただくと、当時の様子を知るうえでよりいっそうお役に立つのではないかと思います。
さて、このイベントにとって忘れられないのは、テレビ朝日の「ちい散歩」の取材です。日野駅前に建てた日野宿案内の看板がたまたま日野を訪れた担当ディレクターの目にとまり、思いがけない展開となりました。日野図書館を訪れた案内人の地井武男氏が番組のなかで私たちの企画を絶賛してくれたのです。お陰で市外からも多くの観光客が訪ねてくるなど、テレビの影響力の大きさに今更ながら驚かされるとともに、私たちの取り組みがまちの活性化につながる大きな一歩となったとの自信も得られました。
/うれしいことにこの企画から、日野一小児童への写真や映像をもとにした講演やまち歩き会、八坂神社の祭りの際の「八坂の祭り、日野の祭り半纏、ポスター展」(第13弾)、みずほ銀行日野駅前支店での「まちかど写真館inひの総集編」の開催、さらに『写真集まちかど写真館inひの』の刊行。そして年が改まった1月には市長の年頭スピーチの後に、理事者や職員を前にして、日野宿発見隊の活動を報告するプレゼンテーションを行いました。 私たち日野宿発見隊の活動が庁内でも認められ大きく飛躍した1年となりました。
この企画は以後、「北原・四ツ谷」「日野用水」「日野駅」「谷仲山」「八坂の祭り」と次々に開催されています。
なお、地域の方々から寄せられた写真のなかから一部をホームページ(まちかど写真館 in ひのデータベース)上に公開しています。
展示の様子
タイトル背景が黄色い写真は、現在も展示中です。
みずほ銀行日野駅支店
令和3(2021)8月12日再製作